本尊薬師如来の重量は約五トン、脇侍の日光、月光菩薩は台座を含む重量各三トン前後、本尊台座(含天板)七トン強。光背も含め総重量は二十トン近くになる。約千三百年前に鋳造された。

本尊の足裏、掌には千輻輪が彫り込まれている。本来、如来に備わるといわれる三十二相の一つであるが、本邦では他の像に見出すことはない。

一方、日本では通常見られる白毫(三十二相のひとつ)がない。

後の時代では薬師如来の左手には薬壺を持つのが普通であるが、この像は何も持っていない。 

台座には葡萄唐草文や朱雀、玄武、白虎、青龍の四神などが表されているが、このようなものは他に見られない。

また台座には十四体の少し変わった異形像が浮き彫りに鋳出されている。 このうち十二体については、後世、薬師如来像と並置されることが多くなる十二神将ではないかという説が早くからあったが、後世に造像される十二神将とはあまりにかけ離れた姿であり、十二神将以外の説も多い。

 


原色日本の美術
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国宝薬師寺展
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台座の四神
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